June 28, 2006

歩く

2e2d1d20.jpg先日、あぜみちの旅に出てまいりました。

my長靴を履き、雨露の光るちょっとぬかるんだあぜみちをずんずん歩きます。一歩踏み出すごとに、アマガエルやヒキガエルのまだ小さい子供達が田んぼの用水路に飛び込みます。その騒ぎに驚いたザリガニ達も水の中で右往左往…。
水中の泥が巻き上がるたびに、命果てたザリガニやドジョウの骸が揺れます。生と死がきちんと混在すし、命のしくみがそこに息づいていました。

子供に戻りかけ、目に映るモノすべてに魅入っていた矢先、想像を絶する巨大でんでんを発見し動揺。用水路にはまりかけた所で我に返りゆっくり辺りを見回すと、自分が緑の海の真ん中に立っている事に気がつきました。迫りくる木々、ぐんぐん伸びかけている稲、雨をたっぷり含んだ名前もわからない草花。夕闇迫る景色の中で、それら全てが荒々しいくらいの生命力を放って発光していました。私が踏み締めている足の下に夥しい数の命が潜んでいると知った時、そのエネルギーを育む自然というものに人間は到底かなわないと思い知らされます。

小さな頃はそれを遊びながら感じとり、肌で理解していたのですね。
久しぶりのあぜみちは、あまりに生命力が溢れすぎて気圧されてしまいましたが、五感が刺激されそして何より、ちょっとしぼんでいた心のエネルギーを分けてもらった気がします。



車の下にいました
yoko


traincafe1 at 10:38│